2日目の朝は健康的に
|
旅行先の朝は早い。1日を有効に使うためだ。ところが、この旅行に限っては、あまり「観光」をメインにしておらず、「休養」の要素が多少なりともあった。なので、ゆっくり、ゆったり一日を過ごそうと思った。ということで、起床は7時30分にした。そして8時にホテルをでる。途中のコーヒースタンドでカプチーノとフォッカッチャで朝食とする。本日の第一の予定は、ハーバーブリッヂを歩いて渡ることだ。僕はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッヂさえも歩いて渡った。その時、朝日を浴びた街の景色を見ながらの散歩が非常に気持ちがよかったので、今度もそうすることにした。行きは電車にのり(これが日本並みにラッシュだった)、海を渡ったところの駅で降りた。電車の中で、橋の東側を歩こうか、西側を歩こうか散々迷った。オペラハウスなどがあるのは東側だが、朝日を背にした景色になる。逆に西側をあるけば、朝日の当たった景色が見られる。う〜んどっちにしようと迷いながら橋のふもとまで行くと、何てことはない、西側は自転車、徒歩は東側と決められていた。
|
|
橋は中央に電車が走り、その両側に4車線の道路がり、両端に歩行者専用道(東側)と自転車専用道(西側)となっていた。このハーバーブリッヂが北側の住宅街と南側の市街地を結んでいることもあり、徒歩で通勤している人も結構いた。僕はカメラ片手に、景色を堪能しながら歩く。
|
|
オリンピックを1ヶ月後にひかえ、ちょうどブリッヂに五輪のマークを掲げようとしている最中であった。
|
|
ハーバーブリッヂを渡り終え、その足でフェリー乗り場に向かった。朝9時30分のフェリーに乗る予定だ。
|
やはり水のある風景は最高
|
フェリーは、クルーズOnlyにするか、食事付きクルーズにするか迷った。ランチのクルーズは安いものでも40A$位した。僕は食事をあきらめ、「エクスプローラー」と呼ばれる、シドニー湾の観光ポイントを結ぶフェリーを選んだ。これなら、途中で下船し、また後の船に乗ることができるからだ。昼間の景色も堪能したかったが、日没のシドニー湾も見たいという欲張りな私には打ってつけだった。(この計画は失敗に終わる。)
|
|
フェリーはオペラハウスやワトソンズベイ、タロンガ動物園などを経由しながら湾内を一周し、ダーリングベイまでやってきたところで、僕は船を降りた。時刻は11時を少しまわったところだった。
|
フィッシュマーケットでシーフード
|
お昼には少し早いが、僕はフィッシュマーケットに向かった。ここでたらふくシーフードを食べるつもりだ。 ダーリングハーバーからライトレールに乗って10分ほどの、その名も「フィッシュマーケット駅」へ向かう。電車の中で 20%引きのクーポン券を使いつつ、1日券を買う。これが7ドル×0.8=5.6ドル。片道でも3.3ドルなので、超お得。それも、このライトレールは24時間走っているので、1日券は「その日有効」ではなく、「24時間有効」であった。ラッキー。これで、明日もう一度フィッシュマーケットに行こう。 駅で電車を降り、大通りに出ると、向かい側にでっかい魚のオブジェがあった。フィッシュマーケット発見。中は個人客を相手にした魚市場といった感じだった。奥まったところに大きな建物があり、その中にいくつかレストランが入っていた。日本人スタッフがいるすし屋もあった。散々迷った挙げ句、白身魚(結局何の魚かはわかんなかった!!)とエビの串焼きを食べた。店のおばちゃんにはサーモンがおススめって言われて、あとカキも魅力的だった。明日ももう一度こよう。今日はとりあえずテイクアウトで小エビとカニのサラダを買って、街へ戻った。
|
ダーリングハーバー
|
結局あてもなく街をぶらぶらしたり、バスに乗ったりした。途中、雨が降ったり止んだりを繰り返し、雨宿りついでに本屋に入ったり、ハングリージャックス(バーガーキングのこと)でオージーバーガーなるものを食べたりした。
|
|
4時すぎにダーリングハーバーに戻り、ノーザンテリトリー&アウトバックセンターに行った。ディジュリドゥー(アボリジニの楽器)を買おうか迷った。でも買わなかった。ノーザンテリトリーの観光案内のようなブースがあり、次はダーウィンとカカドゥ国立公園に行きたいなー。と心をひかれた。でも、なぜかウルル(エアーズロック)には魅せられなかった。
|
|
午前中に乗ったエクスプローラーフェリーの最終が5時だったので、それを待ってサーキュラー・キーに戻った。午前中は小さなフェリーだったが、この時は大きなクルーズ用の客船だった。ラッキー。でも、さすがに5時30分着では、夕焼けを眺めるには早すぎた。5時30分は、サンセットクルーズが出港する時間だった。
|
昨日の成功体験よ再び!
|
何の気なしに近くに止っていたバスに乗る。ちょうどラッシュの時間で、すぐにバスは満員になった。近くに日本人スチュワーデスのグループがいた。久しぶりに日本語を聞いた。適当なところで降り、夜の町を散策。
|
|
昨日の勝ちが気分を良くし、しかもライトレールの1日券があるので、・・・なんて自分自身に言い分けしながら向かった。シドニーは、香港と違って(僕は香港在住)乾燥しているので、しばらく歩くと喉が渇いた。僕はまた、カジノに着くなりビールを飲んだ。そしてまたスロットに挑戦した。2,3ドルすった。今日はだめか・・・と思ったが、昨日の勝利を思い出し、昨日勝ったのと同機種のスロットでチャレンジ。 いやあ、また勝ってしまった!! 今度は26ドル!!
|
|
チャリンチャリンと音を立てながら1ドルコインがマシンから出てくるのは非常に気持ちが良く、さらに優越感を感じさせる。今日は、この勝利金でもう一度ルーレットがやりたかった。(実は、ブリスベンでルーレットをやり40ドルすっていた。)しかし、昨日と同じく最低レートが2ドルの台は4つしかなく、それも大盛況でチップの山。やっぱり僕の入り込む余地はないと思って帰ろうとした。
|
|
だけど小銭が重かった。20ドルは札に変えたけど、まだ5,6枚1ドルコインが残っていた。それを、捨てるつもりでスロットをもう一度した。別に「捨てるつもり」っていうのは大袈裟な表現ではなく、僕は元々ギャンブルで勝つことを目的にしてしまったら、自滅につながるので、楽しんだ代金としてすべて使い切ることを基本としてきた。
|
|
ところが、またもや勝ってしまいました!! それも、今度は何と51ドル!!
|
|
しかも、今までの2回は、1クレジット=5¢のところでやっていた。しかしこの時だけは、1クレジット=2¢の台でプレイしていた。それなのにこの金額。今まで通り5¢の台で同じように勝ったら、125ドルだったのに!!
|
|
でも、ここで「損した」と思ってはギャンブラーになってしまう。僕は50ドルを札に替え、ほくほく顔で勝利の美酒に酔いしれた。シドニーの夜は、なんて素敵なんだろう。
|
再びフィッシュマーケット
|
昨日よりさらにゆっくりとした朝を迎えた。目覚ましをかけず、8時過ぎに起床。シャワーを浴びて支度をし、チェックアウトを済ます。チェックアウトが済むと、「タクシーを呼びましょうか?」と言われた。気が利いている。でも、その必要はなかった。ライトレールでフィッシュマーケットに向かうのだから。
|
|
朝ご飯をそこで食べようとの計画だったが、朝から店が開いているか不安だった。でもガイドブックによると朝7時からオープンということだったので安心した。朝ご飯で頼んだのは、昨日密かに周りのテーブルをチェックし、美味しそうだったシーフードヌードルだ。それもチャイニーズがやっている店を選んだ。なかなか美味だった。でも僕を喜ばせたのは、シーフードではなく久しぶりのアジアンテイストだったのかもしれない。真相は謎だ。
|
2度あることは3度・・・?
|
今日は午後5時の飛行機でブリスベンに帰る予定で、昼間はパワーハウスミュージアムに行くこととお土産を買うことしか予定に入れてなかった。時計の針は10時を指す。そういえば、カジノは24時間営業・・・。悪い虫が騒ぎ出し、カジノのあるスターハウスの駅で電車を降りてしまった。
|
|
午前中だというのに、結構な人がいた。アジア系の観光客風が多かった。僕はわき目も振らずスロットエリアに直行し、一昨日、昨日と勝ちつづけているタイプのマシンを見つけた。
|
|
やはり、ギャンブルを楽しむことではなく、勝つことを目的にしてしまっては勝利の女神は微笑まないらしい。10ドルすってしまった。その間、あたりらしいあたりは一度もなかった。
|
|
少し自己嫌悪に陥りながらパワーハウスミュージアムに向かった。
|
|
この博物館は、人類の発明・発見をテーマにしていた。内容は充実しているが、観光客には不親切だった。まず、入り口からしてチケットオフィスがどこにあるかわからない。メインと思われる入り口は、特別展示場の入り口で、知らずに入ったら「おまえはあっちだ!」とか言われた。中に入っても、巡回路のようなものはなく、どこからどのようにまわったら良いか実に不可解だった。
|
|
近くのフードコートで昼食をとり、マーケットに出かけた。そこは香港の女人街のようであり、所狭しと店が並んでいた。そして、普通のお土産屋では12ドルで売っているコアラのぬいぐるみセットがなんと3ドルだった。売っていたのは明らかにチャイニーズだったので、本物かパチ物かは分からない。ただ、中国人に商売根性には脱帽するばかりだ。他にも、お土産グッズから本当に女人街で売っているようなライター、Tシャツまで、なんでもディスカウントプライスだった。ケリンチョ(キックボード)も売っていた。
|
|
その後は気分を変えて高島屋へ行く。ここの高島屋はローマの三越に似ていた。グランドフロアと地下1階しかなく、それもかなり狭い。ブランド物とお土産だけを凝縮して売っており、文字どおり日本人観光客しか相手にしていないようであった。ケン・ドーンのコーナーが比較的充実しており、何か買おうかなと思ったが、結局何も買わなかった。このあと、オリンピックグッズショップで時間を潰し、3時半頃のバスに乗り空港へ向かった。
|
|
空港への道のりは、ハイウェイなどは一切通らず、ずっと町中を走っているようだった。空港バスは黄色と緑の2種類があったが、黄色のバスは時刻表とはぜんぜん違う時間に運行していて困った。
|
|
シドニーほどの空港でもやはり到着から搭乗ゲートまでは5分もかからず、またしても時間が余ってしまった。そこでシドニーの街との別れを惜しむべく、飛行機の離着陸の見えるところでビールを飲んだ。
|
|
午後5時10分。私の乗ったカンタス空港の飛行機は、定刻どおり大空へ飛び立った。
|
|