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2002.08.12 初南米大陸上陸!ブラジル旅行C
 バジェットトラベルの実践記録を写真と日記で紹介します
BudgetTraveler's WORLD
コストパフォーマンス重視の個人旅行




2002年夏、cervejaは「20代のうちに世界三大瀑布を見る」という目標にしたがい、
まず1つめに南米『イグアスの滝』を設定。
シンガポールから地球半周をはるかに超えた長い長い旅路の末、
南米大陸初上陸を果たしました!




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ブラジル滝へいざ!
 ホテルの前から路線バスに乗って、ブラジル滝へ。到着したバスターミナルの先には、国立公園のパビリオンが立っていて、公園の紹介や散策時のルールなどが展示されている。もちろんお土産屋もしっかりある。なかなか近代的な建物だ。国立公園内は、一般車両は入れないので、みんなここで、国立公園の入園料込みの巡回バスチケットを購入。
このバスも2階建てでなかなか設備が良く、ポルトガル語、英語に続き、スペイン語やドイツ語などいくつかの言語でアナウンスが流れていた。もちろん日本語はなく、周囲を見渡してもアジア人らしき人は数えるほどだ。
 終点の1個手前のバス停でみんな降り、ここからトレイルを歩くことになっている。すでに滝の轟音が聞こえる。いざ、イグアスの滝とご面会!
    
一生懸命写真を撮っていましたが、これはまだ、イグアスの滝本体ではありません。こんなもんじゃあないんです。
    
う〜ん、なんか滝の迫力が伝わってこない。私って、写真取るの下手だったのね。ちなみに写真を撮影したのは、滝つぼの近くまで張り出している遊歩道で、ここは常に水しぶきが霧雨のように降っている。今回、乾季に訪れたので、水量はかなり少ないはずなのだが、それでもこの豪快さ。増水時に来てしまったら、きっとここには近づけまい。でも、次は絶対雨季に来るぞ!!
 この後、レストハウスに向かい、簡単に食事を取る。ここからも滝が見える。そしてさっき乗ったバスに乗って、国立公園入り口のパビリオンまで戻る。う〜ん、なんかハイキング気分で、『秘境』って雰囲気はひとかけらもないね。

翌日はアルゼンチン滝です!
 前の日、街散策をして観光案内所へいった際に、アルゼンチン側の行き方も聞いておいた。とりあえず、バスの前に「アルゼンチン」ってボードを掲げている路線バスに乗れば、アルゼンチン側の街Puerto Iguazuのバスターミナルまで連れて行ってもらえるので、そこから滝行きのバスに乗り換えるのだ。
ブラジルの国境にバスは差し掛かった。降りたのはバックパックをしょった若者カップルだけ。それ以外の十数人の乗客はバスを降りない。なので、僕も降りないでその国境を通過。続いてアルゼンチン側の国境にたどり着いた。ここではみんなが降りたので、僕もバスを降りる。国境と言っても、かなりオープンなところで、バスターミナルの島に公衆トイレサイズの建物があって、その窓口に人々が自主的に並ぶシステムだ。そして、アルゼンチン入国のスタンプを押してもらったら、今乗ってきたバスに戻る。なんとものんきな国境警備である。
 アルゼンチンに入国してしばらく、メインストリートにぶつかり右に曲がる。そこにバス停があり、半分弱の人はそこで降りて向かい側のバス停へ移動。(滝へ直行するなら、ここで乗り換えた方が早い。)私はそのままバスに乗り続け、バスターミナルへ。終点のバスターミナルには、旅行会社や商店、レストランなどがいくつか軒を連ねている。この旅行会社で、アルゼンチン滝へのバスの予約と、中でのアトラクションのチケットを購入。『GREAT ADVENTURE』というコースで、8kmのジャングルトレイルをジープに乗ってまわるガイドツアー、そして全長6kmのボートツアー(そのうち2kmは急流と書いてある。)というものだ。これで$70。ちなみに当時のバスターミナルと滝を結ぶバスの時刻表は以下の通り。
バスターミナル発
アルゼンチン滝発
07:25, 08:10, 08:55, 09:40
10:25, 11:10, 11:55, 12:40
13:25, 14:10, 14:55, 15:40
16:25, 17:10, 17:55, 18:40
19:25
08:00, 08:45, 09:30, 10:15
11:00, 11:45, 12:30, 13:15
14:00, 14:45, 15:30, 16:15
17:00, 17:45, 18:30, 19:15
20:00

私は10:25のバスに乗り、アルゼンチン滝へ向かう。アルゼンチン滝の国立公園も、やはりブラジル側と同様、一般車両は規制されているので、入り口で国立公園入園料を払って、しば〜らく歩くと、なんと電車が待っていた。アルゼンチン側はバスじゃなくって、電車で公園内を移動します。
   
(↑MAPはクリックすると、でっかいのが見られます。)  

さて、最初の鉄道駅で降り、ジャングルトラックの集合地点まで歩いて移動します。のどかな農場というか、公園というか、のどかな風景で、滝のたの字もでてきません。集合地点らしきところには、長さ5m程のプラットホームのようなものが。不安になって周囲の人にここが集合場所で良いか確認をする。やがて荷台に座席をしつらえたシープがやってくる。どうやら荷台が高いので、このプラットフォームから乗り移るらしい。
8kmのジャングルトレイルをこのジープにのって移動。途中、動植物の説明があるが、何言ってるのかさっぱり分からないので、聞き流していた。
たどり着いたところが、ボート乗り場。ここで、救命胴衣とビニール袋を渡される。雨合羽を着ている人も多い。かなり濡れるのか?ま、Tシャツ姿だから、いざとなったら着替えりゃいいや、じゃ、ビニールで荷物をしっかり防御しなきゃ。  
(自分がちゃんとパンフレットを読んでいないのがいけなかったのだ。後で良く見たら、パンフにはちゃんと滝つぼに突撃!みたいなことが書かれていた。)
前半は、スピードボートかラフティングかってかんじで、快適にボートは飛ばす。しばらくして、小さめの滝の前でボートは止まる。そして何を思ったか、ボートは滝に向かって突進!ぎゃああ。これは、「濡れる」っていう控えめな表現ではなく、「自らわざわざ滝に突っ込んで、ずぶ濡れになりに行く!」という表現が正しい。なんじゃこれは。
このあと、何度となくその行為は繰り返され、確かに真下から滝を見るなんてなかなか出来ることじゃないし、この陽気ならすぐ
乾くからいいけどさ。(Tシャツは着替えられても、ズボンは替えがない・・。)
でも良く考えたら、これはイグアスの滝の周辺の小さな滝で行われているアトラクションなので、イグアスの滝とは、あまり関係ないことが、帰国後、冷静に振り返ってみて気づいた。

様々な角度で滝が見える、ひでき、感激〜!!
ずぶ濡れになったTシャツを着替え、トレイルをいろいろ歩く。
その度に、滝が違った表情を見せ、なかなか楽しい。
    

このトレイル周辺で見ることができるのは、イグアスの滝本体の右側にある、大小たくさんの滝が連なっている方。メインの滝は、なんと滝の上から、滝つぼに落ちる瞬間をみることができるのです!

そこへ移動するために、再度電車に乗って、滝の上流側に移動して、そこからトレイルを歩きます。
    
駅から、滝までは結構距離があって、穏やかな川の表情を眺めながら、ひたすら歩きます。そしてしばらくすると、滝の入り口が見えてきました!!
   
   
この轟音、この迫力をどうやって表現すればいいでしょう。相変わらず写真撮影が下手で自己嫌悪。

おっかなびっくり、パラグアイへ
 ここイグアスは、アルゼンチンとだけではなく、パラグアイとも国境挟んでつながっている。夜行バスの出発まで時間があったので、パラグアイへでかけることに。行き方はアルゼンチンと一緒。街中にある路線バスにのって、国境を越える。アルゼンチンと違うことといえば、ブラジル側も、パラグアイ側も、国境を素通り!!いいのか?私のパスポートには、パラグアイに入国した形跡が残されていないのだ。いやあ、残念。
 パラグアイにはこれという見所がある訳でもないので、国境を越えてすぐのところでバスを降りる。このあたりは、ブラジルからの買出し客のためのでっかいマーケットになっていて、散策にはもってこいだ。アジアの下町を歩いているような感覚に襲われるが、違うのは日本人である私がとても目立つということだ。スリのかもにならないように気を配りながら、それでものんびり街歩きを楽しんだ。結局これっていうものがみつからなくて、何も買わなかったけど。
帰りは、国境に向かいそうなバスに乗れば、ブラジルに戻れる。もちろん、帰りも国境は素通り。ホントにこれでいいのかなあ。違法行為だったりして!?

フルフラットの旅でサンパウロへ
 さて、あとはサンパウロ経由でおうちへ帰るだけです。イグアスからサンパウロまではバスで15時間。かなり長いですが、奮発して最高級のばすにしました。
    
なんとこのバス、3列シートなのは当たり前ですが、1−1−1の独立シートで、完璧なフルフラット!!どこかの航空会社の滑り台ビジネスクラスシートではありません。完全に水平180度のフルフラット。もちろんレッグレストもついてますから、全長2mのフルフラットシートの完成です。(なんで、その写真とってないんだろう・・私。ぐすん。)
サンパウロまでの15時間、一度も起きることなく寝通しました。

サンパウロでは、観光するつもりはさらさらなく、この地で、日本人、日系人がどんな暮らしをしているのかを垣間見たいだけだ。リベルタージのあたりをぶらぶらして楽しんだ。異国の地で頑張っている日本人を見るたびに、自分も頑張らなきゃなあと思い、韓国人や中国人の逞しさを目の当たりにするたびに、こいつらには負けてらんないなあ、と思うのであった。
そんな生へのポジティブなエネルギーを私は充電して、この旅を終えたのであった。




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